2014年2月3日月曜日

平成版 犬も歩けば棒にあたる>パーマネントトラベラーの夢、その後 その1

「犬も歩けば棒にあたる」ということわざは、本来、歩くのが得意な犬でも棒にあたるようなへまをすることがあるという意味で、「弘法も筆の誤り」のような意味で用いるのだけれど、昭和の松下塾あたりから、歩き続ければ、チャレンジしつづければ、いつか面白いものがみつかる、つまり「下手な鉄砲も数打ちゃあたる」という意味でも使うようになってきたらしい。

NYから長崎にもどって5年が過ぎた。いろいろな国を訪れて、いろいろな人たちと、おいしいものを食べたり飲んだりしたいと思いながらも、仕事も貯金もなく、気がつけば50過ぎのおばさんになっていた私。

日本の地方都市の仕事がない事、給料が少ない事、貧富の差の大きいこと。。NYにいたころに思い描いていた日本と現実の日本はまったく違っていた。

そんな中で長崎大学熱帯医学研究所原虫学分野というわけのわからん研究所で猿マラリアの研究の技能補佐員というパートを見つけた私。

医学も薬学も学んでないのに、乾燥血液からのDNA抽出や、PCRや、シークエンシング。。となんとなく今流行り(?)のリケジョっぽいお仕事をするようになった。パートなので保健や税金を引いた後の手取りは、私の毎月の酒代にも足りないけれど、お金をもらいながら、新しい技術や知識が得られて、しかも研究所は、タイ、ラオス、ケニア、ウガンダ、ポルトガル、マリ。。などなど世界各地から集まった優秀な人たちがたくさんいて、そこは、長崎市内なのに、全然異なる不思議な空間で、仕事をしながら外国の話が聞けてちょっぴり旅しているような気分になれた。

ハローワークって、期待していなかったけど、こんなに面白い所がみつかったのだ!

続く

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