2014年2月4日火曜日

平成版 犬も歩けば棒にあたる>パーマネントトラベラーの夢、その後 その2

協調性、社会性に欠け、集団行動が苦手な私。大学卒業後大手メーカーに就職するも、1年半で退社。その後、デザイン事務所を転々とした後、渡米。NYでもいろいろな仕事をしてきた。そんな私がパートとはいえ、2年5ヶ月も同じ職場で仕事を続けられたのは、研究所に集まる人たちもだが、研究所のシステムや環境が面白かったこともある。

給料は少ない(くどいかい?)けど、最新の実験機材や実験用キットをふんだんに使って、実験ができる。しかも、最近は実験機材のユーザーインターフェースデザインもよくできていて、初心者でも数回実験すれば、簡単に高度な実験ができるようになる。もともと数独とか、問題を解くことが好きな私は、ネットで文献を探しながら自分で問題解決していくという実験はとても面白い。

しかし、薬学や医学を6年以上学んできた研究者たちとは、ベースが全く異なるので、マニュアルやプロトコールに従って実験することはできるけれど、それぞれの試薬の意味とか、なぜこのプロトコールになるのかとか、、そこまで理解するのは大変で、しかも将来学者になるでなし、まあできる範囲で与えられた仕事をこなすようになってきた。

で、実験は、マシンが動いている時間が空くので、何をしているかというと、ネットサーフィンなどしながら、耳をすましている。今では、私の後ろを通り過ぎた人の足音、コロン、シャンプーのにおいで誰が通ったかわかるようになってきた。

また、学者、研究者の仕事の仕方や考え方も少しづつわかるようになってきて面白い。高学歴の優秀な人たちの中にも、要領のいい人、悪い人、まさしく研究職が天職のように、楽しそうに実験をしている人。。などなど、実際にその場にいなければ見えない事がみえてくる。

今まで全く経験したことの無い社会やシステムを見ることができたというのも、面白かった。

でもでも、何よりも興味をもったのは、いかにしてプロジェクトの資金上げをするか。
大学のメールには、いろいろな財団から企画募集のメールが届く。大学の研究者のメリットは、国や財団からの支援を得るチャンスがたくさんあるということがわかったのだ!

続く

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