2009年10月26日月曜日

勝手にミステリー>便利屋偏

長崎に来て8ヶ月になるが、日本を離れて23年、ほとんど知り合いもいないので、何かと人手がいるときには、「便利屋」さんにお世話になっている。Yahoo!やイエローページで、長崎市内の便利屋を片っ端からあたり、電話での対応がスムーズで一番値段が安かった愛宕便利屋というところを使うことにした。
長崎市愛宕町にあるので愛宕便利屋というのだろう。
軽トラック1台と身体一つで、なんでもできる愛宕便利屋。。といえば、みなさんはどんなイメージを持ちますか?
7ヶ月前、ゴミだらけのログハウスの掃除とゴミ処理をお願いした時には、30-40代の男性2人やってきて、ハイさ、ホイさと埃やカビだらけのログハウスや地下室を片付けて、軽トラックで帰っていったので、きっと、いまから2人で屋台でおいしいビールでも飲むのかなあと思っていました。
1ヵ月後、さらにゴミの廃棄や掃除をお願いした時は、1人で軽トラック1台でやってきました。ちょっと小太りの30台後半の男性。便利屋といえば、何でもやるので、夜逃げとかも手伝ってきたかもしれません。彼も、リストラされたのか、あるいは若い頃フリーターで、とうとう職がなくなって便利屋になったのでしょうか?勝手に想像が膨らむばかりなので、思い切って
「便利屋さん。便利屋さんの本名は何というのですか」と聞いてみました。
「自分は萬屋(ヨロズヤ)です」
おおおおお!身体を張って便利屋をやってる萬屋さんとは、なんとネーミングのセンスがいいのでしょう。会社をリストラされ、クレジットカードなどの借金がたくさんあって実名もだせず、黙々と便利屋をやっているのでしょうか。。わかりました。これ以上は何も聞かないことにしましょう。
そして、長崎に秋がきて、またまた我がログハウスは便利屋さんのお願いする仕事がでてきました。
実は、私は彼の過去が知りたくてしょうがありません。
「いつもお世話になってます。今度、車で来ないで一杯飲んで行きませんか?おいしい料理も作りますよ」といってみたところ、「すみません。自分は酒は飲めないんです。みんなから酒飲みに見られるのですが」という返事。
おおおおお!彼は好きな酒もがまんして、家族のためにがんばっているのかあぁ嗚呼ああああ!と勝手に感激していたのですが、その後、お酒ではなくお茶をだしてゆっくり世間話などしてみると、彼のお父さんは元長崎市内でタクシー運転手だったらしく長崎市内の情報に詳しいそうです。彼には奥さんもいて、普通に生活している人のようでした。
でもって、今回は領収書を書いてもらったら、しっかり萬屋の名前で領収書がきました。萬屋って実名だったのですね。
便利屋をしている人みんなが暗い過去を持っている訳ではなかったのですね。
勝手に三池崇史や塚本晋也監督の映画の世界に入っていました。。。
ちなみに、三池崇史も、塚本晋也も私と同じ1960年生まれです!!

0 件のコメント: