2012年5月2日水曜日

なんか違う。日本版ノマド

ノマドというのは、遊牧民という意味で、私が21世紀型ノマドに憧れ始めたのは、今から10年くらい前、イギリスで出版されている雑誌、Wall Paper Magazine を読み始めた頃からだった。世界の国際線空港のラウンジをイメージしてデザインされたWall Paper Magazineは、いろいろな都市のアート、デザイン、ファッション、レストランなどの情報が美しい写真とグラフィックデザインで紹介されていて、昔観たSF映画の世界が21世紀には、現実になるようなわくわくする雑誌だった(今も出版されてる)。
当時、私が憧れたノマドは、シンプルで機能的なミニマリスティックなデザインのファッションに、スマートな小型ガジェット(iPadとか。。)やウエアラブル・ガジェットを身にまとい、空港のラウンジやホテル、カフェなどで仕事をしながら、、少ない荷物で世界各地を旅して回っている人をイメージしていた。
しかし、最近日本の雑誌やブログなどで紹介されているノマドは、次の仕事がなくなったらどうしようと不安になっている都内のネットカフェで仕事をしているフリーターというイメージで、時間にもお金にも余裕がない人たちのように感じられる。
日本版 ノマドになると、動線も短くて、スケールが小さいと思うのは、私だけだろうか?もっと、自由で雄大なイメージだったのに。。。
しかし、テロ対策とかで、ここ数年、国際線の乗客チェックが異常に厳しくなったきているニュースを読むと、優雅に国際線空港ラウンジでくつろぐというのも、難しくなってきたようだ。。それに、Wall Paper Magazineも、デザインは美しいけれども、多くのファッション雑誌のように、内容は結局スポンサーがらみの宣伝が多いと、なんだか空しくなってきた。。21世紀型ノマドって、なんだったんだろう。。

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