2012年4月24日火曜日
甘夏、ハッサク、夏みかん
父が手入れしている畑は、長崎市の山腹にあり、急な階段や坂の上で、水道もひかれていないので、瓶やバケツなどに雨水をためて、畑の水にしている。先祖代々受け継がれた山腹の畑地には、甘夏、ハッサク、夏みかんの木がある。私にはどれが甘夏なのか、ハッサクなのか分からないが、ここに実っている果実は、先祖代々、畑仕事をしていた時の休息時に、水のかわりに喉を潤していたらしい。今実っているのは、幼い父が畑の脇に寝転び、祖母が畑仕事をしながら、休息時にかじった甘夏。。ご先祖様も味わった甘夏を、何十年という歳月を超えて、同じ遺伝子が味わっていると思うと、今、長崎に戻ったことは、間違いではなかった気がしてくる。
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