塚本晋也監督、Cocco 主演の映画 "KOTOKO"を観た。フィクションなのに、ドキュメンタリーのようなリアリティの中に、塚本晋也お得意のありえないオドロオドロシサがあって、重くて暗い内容なのに、ひきこまれてしまった。Cocco 本人もリストカット経験者と聞いたことがあるが、何度もリストカットしながら子育てに苦しむCoccoの表情は、ジャン・ジャック・べネックス監督の映画 Betty Blue の主人公、ベアトリス・ダルを思い出した。しかも、精神的にパニックになると、相手の手の甲にフォークを突き刺すシーンは、Betty Blue と全く同じで、「やっぱり、意識してたのね。」と納得。人付き合いが苦手で、育児も不器用で、精神病院に入院したKOTOKOと、精神が崩壊していったBetty Blueとも共通点がたくさんあった。
で、その後、「桐島、部活やめるってよ」を観る。上記の2本の映画とは全く異なり、超健康的青春映画で、高校生たちの心理描写が面白いのだが、途中で、塚本晋也監督の映画「鉄男」がでてくるシーンがある。原作は読んでいないのでどうなっているかわからないけれど、吉田大八監督は、塚本晋也ファンなのかな?とか映画で出てくる映画部の前田は、将来塚本晋也みたいな監督をめざすのかな。などなど、勝手に想像して面白かった。
全く異なる映画が、観る人の主観で全然かわってみえるんだなって、当たり前のことを実感した。
それにしても、BETTY BLUE は、映像も音楽も美しかったなあ。。
2013年3月11日月曜日
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