3月14日と21日、2つの退職祝賀会に出席した。
一つは、大学時代の恩師の祝賀会。34年前まだ助手だったS先生。当時は、特に明確にやりたい事があったわけではない私だが、なぜか大学4年の8月に大手自動車メーカーのカラーデザイナーに内定したので、その後カラー関係の卒業制作をすることになり、S先生からいろいろアドバイスをいただいた。
あれから34年、先生は福岡を中心に、都市計画やサインデザインのプロジェクトを数々成功させ、九州大学の副学長や、いろいろな学会の会長を務めていた。
3月14日は福岡市内のホテルで午前、午後合計6つの講義があり、その後祝賀会となった。環境デザイン、建築、サインデザインなどの著名な方々は、講義で先生のいままでの功績を称賛し、祝賀会には数百名の人たちが集まり、それはそれは盛大なパーティーだった。
21日は、長崎大学熱帯医学研究所で私を技能補佐員として雇用してくださったN助教授。会議や論文などのらりくらりと避けて超マイペースでマラリアの研究を続けてきた助教授の退職祝賀会に集まったのは16名。特に講義もなく、ホテルの円卓2つに出席者が座り、ゆっくり食事しながらひとりずつ前にでてマイクで助教授との思い出話を話し続けた質素な祝賀会。しかし、変わり者で有名な助教授にまつわる思い出話は、どれもほのぼのと温かく心に残るひと時だった。
世間一般にいえば、勝ち組・負け組にはっきりわかれた祝賀会だったけれど、本当の価値なんて誰が決めるのだろう。。そして、私はたぶん退職祝賀会というものはないだろうけど、どんな老後になるのだろうと。。思う2日間でした。
今の私は、NPOを軌道に乗せる事が一番の目標であり楽しみです。
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