私は、文章を書いたり数独などのクイズを解くのは好きだが、事務関係やお金の計算が苦手で全く実務に適さない人間です。
でも、50代でNPOを始めることになり、定款とか、事業報告書とかで、県庁、法務局、税務署など今までほとんど縁がなかったところに何度も足を運ぶことになりました。
NPOはなんといってもお金がないので、寄付で集まったアフリカや東南アジアのアクセサリーや小物をバザーやオンラインショップで販売し収益にしようとしたら、税金関係の無料相談室で、NPOでも販売活動をすると事業収益になり税金を支払わなければいけないといわれました。市税、県税合わせて年間72000円。そんなに売れないのに税金を払うとマイナスになってしまいます。そこで、私個人でバザーに出品し売り上げをすべてNPOに寄付することにしました。
その後、長崎市役所の税務課に年間の税金免除の相談にいくと、バザーなどの不定期なイベントでの物品販売は税金の対象にならない。と言われます。さらに、他の質問で税務署に行く機会があり、NPOでオンラインショップ販売すると税金がかかるのか相談すると、NPOに寄付された物品をそれと対等の金額に交換するのであれば、寄付金扱いになり税金の対象にはならないと言われました!!
同じ事をやっても、その解釈がかわるようにいろいろ書類を作れば税金はかからないのです!!!
他にもいろいろな助成金申請の厳しい条件も、担当者や経験者によって解釈が微妙に異なります。
物は考えようといいますが、自分で納得できない事は、3人以上に相談し、一番いい解釈で解決する方法を見つけようと思うようになりました。
なんだか、クイズを解くようで、見識者、経験者、担当者などに同じ質問をしていろいろな解釈と解決方法を見つけることが面白くなってきました!長生きするって、いいもんです。
2018年9月16日日曜日
2018年9月10日月曜日
ボーペンニャン
「ボーペンニャン」とは、ラオス語で「問題ないよ。」という意味。英語でNo problem、沖縄語で「なんくるないさぁ~」という意味です。
3か月前、長崎大学大学院にJICAの奨学金で留学しているラオス人の奥さんと2人の子供がラオスから長崎にやってきました。5歳の女の子と4歳の男の子を保育園に入れるには、お母さんに仕事がなければいけません。でも、日本語も英語もわからないお母さんが長崎で仕事を見つけるのは大変です。奨学金は毎月14万5千円で、家賃を払うと生活費もギリギリです。そこで、毎日100円で午前10時から午後4時まで親子で遊べる子育て支援センター「ぴよぴよ」を紹介しました。お母さんは毎日午前10時に2人の子供とお弁当をもって「ぴよぴよ」に通いました。ラオス人のお母さんは、スマートフォンでラオス語と日本語を翻訳して日本人のお母さんたちとコミュニケーションをとり少しずつひらがなを学んでいます。ある日「ぴよぴよ」の方から電話がかかってきました。「ラオス人のお母さんは、毎日がんばっています。言葉が通じない中、まわりに迷惑がかからないように気を使いながらしっかり子育てをしています。それを見ている周りの日本人のお母さんたちが、彼女にストレスがたまらないか心配しています。「ぴよぴよ」に来ることは問題ありませんが、他にも選択肢をつくったほうがいいのではないのでしょうか。」
そこで、火曜日の午前中だけ遊べる「南山こども園ファミリーランド」と、幼児から18歳までの子供が無料で使える「西洋館こども広場」にラオス人家族を連れていきました。南山こども園には屋外の砂場やミニサッカーゴールなどもあり2人の子供たちは大喜びでしたが、そこは午前中しか遊べません。帰る時間になると女の子は砂場を離れたくないと大声で泣きだしました。その日はお父さん、お母さんと一緒だったので、泣き続ける女の子をお父さん、おとなしくしている男の子をお母さんが連れて、「西洋館こども広場」に行きました。
数日後、「西洋館こども広場」から電話がかかってきました。ラオス人の男の子が他の男の子とおもちゃの取り合いになり、子供たちが泣き出したというのです。それは、よくある話なのですが、ラオス人のお母さんも泣き始めたというのです。ラオスから日本に来て、3か月。やんちゃな子供たちをつれて言葉も通じない異国の日本でがんばってきたお母さんもついにプッツリ切れてしまったようです。西洋館こども館の人も、男の子と喧嘩した子供のお母さんも、よくある話だから気にしないでとラオス人のお母さんに伝えたいのですが、日本語も英語も通じません。私はラオス人のお父さんにメッセンジャーでメールを送り、今すぐ奥さんに電話して、大丈夫だから気にしないようにと告げて下さいとたのみました。
それから、西洋館こども園に電話しました。
「ラオス人のお母さんに言ってください。ボーペンニャン」
3か月前、長崎大学大学院にJICAの奨学金で留学しているラオス人の奥さんと2人の子供がラオスから長崎にやってきました。5歳の女の子と4歳の男の子を保育園に入れるには、お母さんに仕事がなければいけません。でも、日本語も英語もわからないお母さんが長崎で仕事を見つけるのは大変です。奨学金は毎月14万5千円で、家賃を払うと生活費もギリギリです。そこで、毎日100円で午前10時から午後4時まで親子で遊べる子育て支援センター「ぴよぴよ」を紹介しました。お母さんは毎日午前10時に2人の子供とお弁当をもって「ぴよぴよ」に通いました。ラオス人のお母さんは、スマートフォンでラオス語と日本語を翻訳して日本人のお母さんたちとコミュニケーションをとり少しずつひらがなを学んでいます。ある日「ぴよぴよ」の方から電話がかかってきました。「ラオス人のお母さんは、毎日がんばっています。言葉が通じない中、まわりに迷惑がかからないように気を使いながらしっかり子育てをしています。それを見ている周りの日本人のお母さんたちが、彼女にストレスがたまらないか心配しています。「ぴよぴよ」に来ることは問題ありませんが、他にも選択肢をつくったほうがいいのではないのでしょうか。」
そこで、火曜日の午前中だけ遊べる「南山こども園ファミリーランド」と、幼児から18歳までの子供が無料で使える「西洋館こども広場」にラオス人家族を連れていきました。南山こども園には屋外の砂場やミニサッカーゴールなどもあり2人の子供たちは大喜びでしたが、そこは午前中しか遊べません。帰る時間になると女の子は砂場を離れたくないと大声で泣きだしました。その日はお父さん、お母さんと一緒だったので、泣き続ける女の子をお父さん、おとなしくしている男の子をお母さんが連れて、「西洋館こども広場」に行きました。
数日後、「西洋館こども広場」から電話がかかってきました。ラオス人の男の子が他の男の子とおもちゃの取り合いになり、子供たちが泣き出したというのです。それは、よくある話なのですが、ラオス人のお母さんも泣き始めたというのです。ラオスから日本に来て、3か月。やんちゃな子供たちをつれて言葉も通じない異国の日本でがんばってきたお母さんもついにプッツリ切れてしまったようです。西洋館こども館の人も、男の子と喧嘩した子供のお母さんも、よくある話だから気にしないでとラオス人のお母さんに伝えたいのですが、日本語も英語も通じません。私はラオス人のお父さんにメッセンジャーでメールを送り、今すぐ奥さんに電話して、大丈夫だから気にしないようにと告げて下さいとたのみました。
それから、西洋館こども園に電話しました。
「ラオス人のお母さんに言ってください。ボーペンニャン」
2018年9月5日水曜日
50代から始めるNPO その42
JICA九州のNGO等向け事業マネジメント研修に参加しました。午前9時半から午後6時までみっちり3日間の研修。考えることがたくさんで3日目は頭の中がパンパン。しかも、その後の個別相談の結果、当NPOが考えているプロジェクトはJICA草の根支援協力事業には不向きと分かり、ふううううううううううううううう。そして、JR九州かもめで、長崎に戻ったのは23時でした。
でも、企業で働く人たちはもっと大変なんだろうな。このような体験ができただけでも面白かったと思うことにしよう。と、いつものようにポジティブ思考なのですが、身体は正直です。その後3日間、身体がだるく動きが超スロー。思っている以上に自分が歳とっていることも気づかされました。
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